buttonボタンを自動クリック
今回は、type=buttonのボタンをクリックする方法ですが、name属性もid属性も設定されていないものに対して処理を行う場合は、必ず一意のキーワードを探す作業が発生します。
今回、テスト用のフォームで2つのbuttonを用意しましたが、どのように処理すればよいか分かりますか?
<input type="button" value="ボタン2" onclick="alert('type=buttonのボタン2が押されました')" />
ループ処理の場合、目的のエレメントを取得するために「IF~Thenステートメント」で分岐させていますので、この2つのボタンで一意のキーワードを探していきます。
一番目に付くのは「ボタン」「ボタン2」の違いですね。
If InStr(objTag.outerHTML, "ボタン") > 0 Then
(省略)
End If
If InStr(objTag.outerHTML, "ボタン2") > 0 Then
(省略)
End If
こちらで処理をすれば、両方ともクリックすることができますが、こちらの場合はどうでしょうか?
<input type="button" value="ボタン" onclick="alert('type=buttonのボタンが押されました')" />
こちらで先ほどの処理をすると「ボタン」で分岐させた場合は、「ボタン2」をクリックしてしまいます。
これではまずいですね。このような場合、どうするかというと別の一意のキーワードを探していきます。
答えは「ボタンが押されました」「ボタン2が押されました」になります。
こちらですと、順番が逆になったとしても目的のボタンをクリックすることができます。
プログラムを作成していくと思ったように動作しないことが多々あります。
IE操作はソースを読み解く力が必要となりますので、どのように対応するか考えながら作成していきましょう。
それでは、buttonボタンのクリックする方法を解説していきます。
フォームbuttonボタンをクリックマクロ1
Sub sample()
Dim objIE As InternetExplorer
Dim objTag As Object
'テスト用フォームページを表示
Call ieView(objIE, "http://www.vba-ie.net/code/test.html")
'button(ボタン)をクリック
For Each objTag In objIE.document.getElementsByTagName("input")
If InStr(objTag.outerHTML, "ボタンが押されました") > 0 Then
'buttonボタンクリック
objTag.Click
'IEが完全表示されるまで待機
Call ieCheck(objIE)
'ループ脱出
Exit For
End If
Next
'button(ボタン2)をクリック
For Each objTag In objIE.document.getElementsByTagName("input")
If InStr(objTag.outerHTML, "ボタン2が押されました") > 0 Then
'buttonボタン2クリック
objTag.Click
'IEが完全表示されるまで待機
Call ieCheck(objIE)
'ループ脱出
Exit For
End If
Next
End Sub
テスト用フォームページのソース
<input type="button" value="ボタン" onclick="alert('type=buttonのボタンが押されました')" />
<input type="button" value="ボタン2" onclick="alert('type=buttonのボタン2が押されました')" />
・・・(省略)・・・
</form>
※必要な項目のみ抽出しています。
実行結果
今回、「ボタン」「ボタン2」をクリックするために、2回ループ処理させましたが、こちらは同じ内容の処理です。
この場合どうすればよいか、前回説明したのを覚えていますか?
そうです。サブルーチン化させます。
サブルーチン化の方法は後ほど解説しますので、同じような処理があった場合は、サブルーチン化をするクセをつけましょう。
次は「imageボタンをクリック」ではパスワードボックスの入力について解説していきます。
次の記事: VBAでIEのimageボタンをクリック >>
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