RGB関数
RGB関数は、VBA関数の中でWindows・その他の関数に分類される関数です。
目次
RGB関数とは
RGB関数は、色の RGB 値を表す長整数型 (Long) の値を返します。
構文 | RGB(red, green, blue) | |
---|---|---|
引数 | 省略 | 説明 |
red | × | この名前付き引数は、バリアント型 (内部処理形式 Integer の Variant) のデータ形式で指定します。RGB の R (赤) の割合を 0 ~ 255 の範囲の整数で指定します。 |
green | × | この名前付き引数は、バリアント型 (内部処理形式 Integer の Variant) のデータ形式で指定します。RGB の G (緑) の割合を 0 ~ 255 の範囲の整数で指定します。 |
blue | × | この名前付き引数は、バリアント型 (内部処理形式 Integer の Variant) のデータ形式で指定します。RGB の R (赤) の割合を 0 ~ 255 の範囲の整数で指定します。 |
色の設定を行うアプリケーションのメソッドやプロパティでは、色の RGB 値を表す整数が使われます。色の RGB 値は、赤、緑、および青の相対的な明度を指定します。これらの明度の組み合わせによって、特定の色が表示されます。RGB 関数のそれぞれの引数の値が 255 を超えたときは、255 とみなされます。いくつかの代表的な色の赤、緑、および青の値を次に示します。
色
色 | 赤 | 緑 | 青 |
---|---|---|---|
黒 | 0 | 0 | 0 |
青 | 0 | 0 | 255 |
緑 | 0 | 255 | 0 |
シアン | 0 | 255 | 255 |
赤 | 255 | 0 | 0 |
マゼンダ | 255 | 0 | 255 |
黄色 | 255 | 255 | 0 |
白 | 255 | 255 | 255 |
この関数によって返される RGB 色の値は Macintosh のオペレーティング システムで使用されている値とは互換がありません。これらの値は、Macintosh 用の Microsoft アプリケーションにおいて使用することはできますが、Macintosh のオペレーティングシステムの色設定に直接変更を加えるような処理には使用しないでください。
RGB関数のサンプルコード
次の例は、RGB 関数を使って表示される、色の RGB 値を表すすべての数値を返します。アプリケーションの色を設定するメソッドやプロパティでは、RGB 値が使われます。この例で使っている MyObject オブジェクトは、RGB 関数について説明するためのサンプル オブジェクトです。MyObject という名前のオブジェクトが存在しない場合や、オブジェクトに Color プロパティがない場合は、エラーが発生します。
Sub Sample()
Dim RED, I, RGBValue, MyObject
Red = RGB(255, 0, 0) ' 赤色の値を返します。
I = 75 ' オフセット値を初期化します。
RGBValue = RGB(I, 64 + I, 128 + I) ' RGB(75, 139, 203) と同じ値です。
MyObject.Color = RGB(255, 0, 0) ' MyObject オブジェクトの Color プロパティに赤色を設定します。
End Sub
実行結果
解説
Windows・その他の関数一覧
関数名 | 内容 |
---|---|
Command | 起動時に指定されたコマンドラインの引数を返します。 |
CreateObject | ActiveXオブジェクトへの参照を作成して返します。 |
DoEvents | VBAからWindowsにイベントの処理を依頼します。 |
Environ | OSの環境変数に割り当てられた名前を返します。 |
Environ$ | 指定した数番目の環境変数を返します。 |
GetAllSettings | アプリケーションの項目からすべてのキー設定に対応する値リストを返します。 |
GetObject | ファイルから取得したActiveXオブジェクトへの参照を返します。 |
GetSetting | アプリケーションの項目からキー設定値を返します。 |
IMEStatus | MS-IME(日本語入力システム)の現在の状態を返します。 |
QBColor | 指定した番号に対応するRGBコードを返します。 |
RGB | RGBの値を色で指定します。 |
Shell | 指定したプログラムを実行します。 |