Ucase関数
Ucase関数は、VBA関数の中で文字列操作関数に分類される関数です。
目次
Ucase関数とは
Ucase関数は、バリアント型 (内部処理形式 String の Variant) の値を返します。指定したアルファベットの小文字を大文字に変換する文字列処理関数です。
構文 | UCase(string) | |
---|---|---|
引数 | 省略 | 説明 |
string | × | 引数 string には、任意の文字列式を指定します。引数 string に Null 値が含まれていると、Null 値を返します。 |
小文字だけが大文字に変換されます。小文字のアルファベット以外の文字は影響を受けません。
Ucase関数のサンプルコード
次の例は、UCase 関数を使って、文字列をすべて大文字に変換して返します。
Sub sample()
Dim LowerCase, UpperCase
LowerCase = "Hello World 1234" ' 変換対象の文字列を定義します。
UpperCase = UCase(LowerCase) ' "HELLO WORLD 1234" を返します。
End Sub
実行結果
解説
文字列操作関数一覧
関数名 | 内容 |
---|---|
Asc | 文字列内にある最初の文字の文字コードを返します。 |
AscB | 文字列内にある最初のバイトコードを返します。 |
AscW | 文字列内にあるISOコードの文字を返します。 |
Chr | 指定したコードに対応する文字を返します。 |
ChrB | 指定したコードに対応するバイトデータを返します。 |
ChrW | 指定したコードに対応するISOの文字を返します。 |
Format | 式を指定した書式に変換します。 |
Hex | 指定した文字列を16進数で返します。 |
InStr | 検索対象文字列の指定した位置から指定した文字列を検索し、最初に見つかった文字位置を返します。 |
InstrB | 検索対象文字列の指定したバイト位置から指定した文字列を検索し、最初に見つかったバイト位置を返します。 |
LCase | 大文字のアルファベットを小文字に変換します。 |
Left | 文字列の左端から指定した文字数分の文字列を抽出します。 |
LeftB | 文字列の左端から指定したバイト数分の文字列を抽出します。 |
Len | 文字列の文字数を返します。 |
LenB | 文字数のバイト数を返します。 |
Ltrim | 文字列の先頭のスペースを削除した文字列を抽出します。 |
Mid | 文字列の指定した位置から指定した文字数分を抽出します。 |
MidB | 文字列の指定したバイト位置から指定したバイト数分を抽出します。 |
Oct | 指定した文字列を8進数で返します。 |
Right | 文字列の右端から指定した文字数分の文字列を抽出します。 |
RightB | 文字列の右端から指定したバイト数分の文字列を抽出します。 |
Rtrim | 文字列の末尾のスペースを削除した文字列を抽出します。 |
Space | 指定した数のスペースを返します。 |
Str | 数式の値を文字列に返します。 |
StrComp | 文字列を比較した結果を返します。 |
StrConv | 文字列を変換した結果を返します。 |
String | 指定した文字コードに対応する文字を指定した文字数だけ並べた文字列を返します。 |
Trim | 文字列の先頭と末尾のスペースを削除した文字列を抽出します。 |
Ucase | 小文字のアルファベットを大文字に変換します。 |
Val | 文字列を数値に変換します。 |