InternetExplorerオブジェクトのOfflineプロパティ
Offlineプロパティは、設定またはオブジェクトがオフラインモードで動作しているかどうかを示す値を取得します。
目次
- Offlineプロパティとは
- IE(InternetExplorer)がオフラインモードかどうかをチェックするサンプルコード
- 利用されているコンテンツ
- InternetExplorerオブジェクトのプロパティ
Offlineプロパティとは
IEオブジェクトのOfflineプロパティは設定またはオブジェクトがオフラインモードで動作しているかどうかを示す値を取得します。取得する値、ブーリアン型(Boolean)になります。
また、IE11から「オフライン作業」が無くなりましたので、IEのバージョンによっては利用できないことを理解しましょう。ちなみに、IE11の場合は、常に「False」を返します。
構文 | object.Offline | |
---|---|---|
引数 | 省略 | 説明 |
object | × | 表示させるIEオブジェクトの名前を指定します。 |
IE(InternetExplorer)がオフラインモードかどうかをチェックするサンプルコード
Sub sample()
Dim objIE As InternetExplorer
'IE(InternetExplorer)のオブジェクトを作成する
Set objIE = CreateObject("InternetExplorer.Application")
'IE(InternetExplorer)を表示する
objIE.Visible = True
'IE(InternetExplorer)がオフラインかどうかチェックする
If objIE.Offline = True Then
MsgBox "現在、オフラインの状態です。"
Else
MsgBox "現在、オンラインの状態です。"
End If
End Sub
実行結果
メッセージボックスで「現在、オンラインの状態です。」と表示されます。
解説
Sub sample()
Dim objIE As InternetExplorer
sampleのSubステートメントは引数の設定なしです。次に、Dimステートメントを利用して変数objIEをInternetExplorer型で宣言します。
'IE(InternetExplorer)のオブジェクトを作成する
Set objIE = CreateObject("InternetExplorer.Application")
SetステートメントとCreateObject関数を利用してIEのオブジェクトを作成します。オブジェクト作成によりプロパティやメソッドを利用することができます。
'IE(InternetExplorer)を表示する
objIE.Visible = True
VisibleプロパティにTrueを設定することで、ブラウザを表示させます。
'IE(InternetExplorer)がオフラインかどうかチェックする
If objIE.Offline = True Then
MsgBox "現在、オフラインの状態です。"
Else
MsgBox "現在、オンラインの状態です。"
End If
こちらは、If...Then...Else ステートメントを利用して条件分岐しています。条件としてOfflineプロパティでオフラインかどうかでチェックしていますが、今回はオンラインで作業をしていましたので、「False」の値が返され、MSgBox関数で「現在、オンラインの状態です。」と表示されます。
End Sub
最後はEndステートメントを利用してsampleプロシージャを終了させます。
利用されているコンテンツ
Offlineプロパティは、あまり利用しませんが覚えておきましょう。
- 現在、利用されているコンテンツはありません。
InternetExplorerオブジェクトのプロパティ
プロパティ | データ型 | 内容 |
---|---|---|
Application | Object | アプリケーションオートメーションオブジェクトにアクセス可能であれば、そのオートメーションオブジェクトを返す。 |
Visible | Boolean | アプリケーションの表示・非表示を設定します。 |
Busy | Boolean | Webページが読み込み中かどうかを示す。 |
ReadyState | tagREADYSTATE | IEオブジェクトのドキュメントの読み込み状態を示します。 |
document.readyState | tagREADYSTATE | IEのdocumentオブジェクトの読み込み状態を示します。 |
Top | Long | InternetExplorerウィンドウの垂直位置(ピクセル)を設定します。 |
Left | Long | InternetExplorerウィンドウの水平位置(ピクセル)を設定します。 |
Width | Long | InternetExplorerウィンドウの幅(ピンクセル)を設定します。 |
Height | Long | InternetExplorerウィンドウの高さ(ピンクセル)を設定します。 |
AddressBar | Boolean | アドレスバーを表示・非表示させます。 |
MenuBar | Boolean | メニューバーを表示・非表示させます。 |
StatusBar | Boolean | ステータスバーを表示・非表示させます。 |
ToolBar | Long | ツールバーが表示されているのを制御します。 |
FullScreen | Boolean | ウィンドウを最大化し、ステータスバー、ツールバー、メニューバー、およびタイトルバーを非表示にします。 |
TheaterMode | Boolean | InternetExplorerのシアターモードを設定します。 |
Resizable | Boolean | ウィンドウサイズ変更の可否を設定します。 |
Offline | Boolean | 設定またはオブジェクトがオフラインモードで動作しているかどうかを示す値を取得します。 |
RegisterAsBrowser | Boolean | 設定またはオブジェクトは、トップレベルのブラウザウィンドウとして登録されているかどうかを示す値を取得します。 |
RegisterAsDropTarget | Boolean | 設定またはオブジェクトはナビゲーションのためのドロップターゲットとして登録されているかどうかを示す値を取得します。 |
Silent | Boolean | 任意のダイアログボックスを表示することかどうかを設定する。 |
TopLevelContainer | Boolean | 指定したオブジェクトがトップレベルのオブジェクトである場合にTrueを返します。 |
HWND | Long | 指定したInternetExplorerのHWNDを返します。 |
Container | Object | コンテナ/親へのオブジェクト参照を取得します。 |
Document | Object | 指定したドキュメントを返します。 |
Parent | Object | コンテナ/親が存在する場合は、そのオートメーションオブジェクトのオートメーションオブジェクトを返します。 |
Path | String | InternetExplorerアプリケーションのフォルダパスを返します。 |
FullName | String | InternetExplorerアプリケーションのファイルパスを返します。 |
Name | String | アプリケーションの名前を返します。 |
LocationName | String | 指定したページのタイトルを取得します。 |
LocationURL | String | 指定したページのURLを取得します。 |
StatusText | String | ステータスバーのテキストを取得します。 |
Type | String | 含まれているドキュメントオブジェクトの型を返します。 |
近田 伸矢, 植木 悠二, 上田 寛
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