VBAのGoToメソッド
こちらでは、エクセルVBAのGoToメソッドの解説になります。
メソッドとは、オブジェクトを操作する命令文のことでオブジェクトの動作になります。 メソッドを利用するにはオブジェクト名とメソッド名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。
オブジェクト名.メソッド名
目次
GoToメソッド
GoToメソッドは、任意のブック内の任意のセル範囲や Visual Basic のプロシージャを選択します。そのブックがアクティブでなければアクティブにします。
構文 | expression.Goto(Reference, Scroll) | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
expression | × | こちらは、必ず指定します。Application オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。 |
Reference | ● | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。移動先を指定します。Range オブジェクト、R1C1 形式のセル参照文字列、および Visual Basic のプロシージャ名を表す文字列です。この引数を省略すると、移動先は、直前に Goto メソッドを使ったときのセル範囲になります。 |
Scroll | ● | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。移動先セル範囲の左上端がウィンドウの左上端に表示されるようにウィンドウをスクロールするには、True を指定します。ウィンドウをスクロールしないようにするには、False を指定します。既定値は False です。 |
このメソッドは次の点で Select メソッドと異なります。
アクティブでないワークシートのセル範囲を指定すると、そのシートに切り替えてからセル範囲が選択されます (Select メソッドでは、最前面にないワークシートのセル範囲を対象としたとき、そのセル範囲は選択されますが、ワークシートはアクティブにはなりません)。 Goto メソッドには引数 Scroll があり、ウィンドウを自動的にスクロールできます。 Goto メソッドを使うと、Goto メソッドが実行される直前の選択範囲が移動先の配列に追加されます (PreviousSelections プロパティの解説参照)。この機能を利用すると、最大 4 個の移動先の間を高速移動できます。 Select メソッドには引数 Replace がありますが、Goto メソッドにはありません。
使用例次の使用例は、シート 1 のセル A154 を選択し、その選択範囲が表示されるようにウィンドウをスクロールします。
Application.Goto Reference:=Worksheets("Sheet1").Range("A154"), _
scroll:=True
近田 伸矢, 植木 悠二, 上田 寛
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