VBAのProtectSharingメソッド
こちらでは、エクセルVBAのProtectSharingメソッドの解説になります。
メソッドとは、オブジェクトを操作する命令文のことでオブジェクトの動作になります。 メソッドを利用するにはオブジェクト名とメソッド名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。
オブジェクト名.メソッド名
目次
ProtectSharingメソッド
ProtectSharingメソッドは、ブックを保存し、共用として保護します。
構文 | expression.ProtectSharing (Filename, Password, WriteResPassword, ReadOnlyRecommended, CreateBackup, SharingPassword) | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
expression | × | 必ず指定します。Workbook オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。 |
Filename | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。保存したファイルの名前を示す文字列を指定します。絶対パスを指定できます。指定しない場合、ファイルは現在のフォルダに保存されます。 |
Password | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。ファイルに設定された保護パスワードを示す文字列を指定します。この文字列では、大文字と小文字を区別します。文字列は 15 文字以下である必要があります。 |
WriteResPassword | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。このファイルの書き込みを制限するパスワードを示す文字列を指定します。パスワード付きで保存されたファイルを開くとき、パスワードを入力しないと、ファイルは読み取り専用として開かれます。 |
ReadOnlyRecommended | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。ファイルを開くとき、ファイルを読み取り専用として開くように勧めるメッセージを表示するには、True を指定します。 |
CreateBackup | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。バックアップ ファイルを作成するには、True を指定します。 |
SharingPassword | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。共用としてファイルを保護するときに使用するパスワードを示す文字列を指定します。 |
パスワードには、大文字、小文字、数字、記号を組み合わせた複雑なものを使用してください。これらの文字を混在させたものになっていないパスワードは強固とはいえません。たとえば、House27 は Y6dh!et5 に比べ、推測されやすいパスワードといえます。また、高い安全性を保ちながらも、書き留めておかなくても覚えておくことができるパスワードを使用してください。
次の使用例は、ブック 1 を保存し、共用として保護します。
Sub ProtectWorkbook()
Dim wksOne As Worksheet
Dim strPwd As String
Dim strSharePwd As String
Set wksOne = Application.ActiveSheet
strPwd = InputBox("ファイルのパスワードを入力してください。")
strSharePwd = InputBox("共有パスワードを入力してください。")
wksOne.ProtectSharing Password:=strPwd, _
SharingPassword:=strSharePwd
End Sub
近田 伸矢, 植木 悠二, 上田 寛
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