VBAのSetPasswordEncryptionOptionsメソッド
こちらでは、エクセルVBAのSetPasswordEncryptionOptionsメソッドの解説になります。
メソッドとは、オブジェクトを操作する命令文のことでオブジェクトの動作になります。 メソッドを利用するにはオブジェクト名とメソッド名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。
オブジェクト名.メソッド名
目次
SetPasswordEncryptionOptionsメソッド
SetPasswordEncryptionOptionsメソッドは、パスワードを使用するブックの暗号化のオプションを設定します。
構文 | expression.SetPasswordEncryptionOptions(PasswordEncryptionProvider, PasswordEncryptionAlgorithm, PasswordEncryptionKeyLength, PasswordEncryptionFileProperties) | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
expression | × | 必ず指定します。対象となるオブジェクトへの参照を返すオブジェクト式を指定します。 |
PasswordEncryptionProvider | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。暗号化プロバイダを示す、大文字と小文字を区別する文字列を指定します。 |
PasswordEncryptionAlgorithm | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。アルゴリズムの短縮名を示す、大文字と小文字を区別する文字列 (たとえば、"RC4") を指定します。 |
PasswordEncryptionKeyLength | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。暗号鍵の長さを、40 以上の 8 の乗数で指定します。 |
PasswordEncryptionFileProperties | × | 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。True (既定値) の場合、ファイル プロパティを暗号化します。 |
引数 PasswordEncryptionProvider、PasswordEncryptionAlgorithm、および PasswordEncryptionKeyLength は、互いに独立していません。暗号化プロバイダを選択すると、選択できるアルゴリズムと鍵の長さは限定されます。
引数 PasswordEncryptionKeyLength では、鍵の長さの範囲についてあらかじめ決められた制限はありません。この範囲は、暗号化アルゴリズムも定めている暗号サービス プロバイダ (CSP) によって定められています。
次の使用例は、アクティブ ブックのパスワード暗号化オプションを設定します。
Sub SetPasswordOptions()
ActiveWorkbook.SetPasswordEncryptionOptions _
PasswordEncryptionProvider:="Microsoft RSA SChannel Cryptographic Provider", _
PasswordEncryptionAlgorithm:="RC4", _
PasswordEncryptionKeyLength:=56, _
PasswordEncryptionFileProperties:=True
End Sub
近田 伸矢, 植木 悠二, 上田 寛
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