VBAのIE制御

今回は、指定したフォルダ内のファイル一覧（ファイル名）を取得するサブルーチンを解説していきます。
VBAのIE操作では画像やファイルを自動ダウンロードすることが多々あると説明しましたが、逆にアップロードさせる場合もあります。
そういった場合には、どのファイルをアップロードするかファイルを取得する必要があり、今回のサブルーチンがまさにそれになります。
他にも利用方法は多々あるのですが、ファイル・フォルダ操作はとても便利な制御機能ですので、是非覚えておきましょう。

指定フォルダ内のファイル一覧（ファイル名）を取得するサブルーチン

Sub fileName(Optional sheetName As String = "mySheet", _
             Optional pathName As String = "myPath", _
             Optional col As Variant = "A", _
             Optional row As Integer = 2)
    
　If sheetName = "mySheet" Then: sheetName = ActiveSheet.Name 'シート名
　If pathName = "myPath" Then: pathName = ActiveWorkbook.Path 'フォルダパス

　'FileSystemObjectインスタンスを生成
　Set objSFO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

　For Each objFile In objSFO.GetFolder(pathName & "\").Files
　　Cells(row, col) = objFile.Name
　　row = row + 1
　Next
    
　Set objSFO = Nothing

End Sub

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指定フォルダ内のファイル一覧（ファイル名）を取得するマクロ

Sub sample()

　Call fileName(, , "B", 2)

End Sub

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実行結果

こちらの引数は以下の4つです。

引数すべてが任意項目となります。

「sheetName」には、ファイル名を入力するシート名文字列を入力します。
初期値は開いているシート名となります。

「pathName」には、ファイル名を抽出するフォルダのパスを入力します。
初期値は実行ファイルと同じフォルダ内のパスになります。

「col」には、入力開始する列の文字列を入力します。A列に出力される場合は「A」を指定してください。
初期値は「A」が設定されています。

「row」には、入力開始する行番号を入力します。初期値は「2」が設定されています。

If sheetName = "mySheet" Then: sheetName = ActiveSheet.Name 'シート名
If pathName = "myPath" Then: pathName = ActiveWorkbook.Path 'フォルダパス

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こちらでは、シート名とパス名の初期値を設定しています。
引数を指定している場合は、そちらが利用されます。

Set objSFO = CreateObject("Scripting.FileSystemObject")

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フォルダを操作にするには、「FileSystemObjectオブジェクト」を利用します。
こちらではインスタンスを作成しています。

For Each objFile In objSFO.GetFolder(pathName & "\").Files
　Cells(row, col) = objFile.Name
　row = row + 1
Next

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こちらではフォルダの情報を取得するために「GetFolderメソッド」を利用します。
「GetFolderメソッド」を利用することでフォルダの操作やフォルダの詳細情報の取得が行えます。
そこで「Filesプロパティ」からすべてのファイルを取得し、指定したセルへファイル名を入力しています。

Set objSFO = Nothing

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最後にオブジェクトを開放して終了となります。
ここでは、ファイル名を取得しセルへ入力する制御方法について解説しましたが、ファイル名だけでなく、フォルダ名やファイルのフルパス名などを取得したい場合もあります。次回の「指定フォルダ内のファイル情報を配列格納するサブルーチン」では、セルへ入力するのではなく、配列として情報を取得する制御方法について解説していきます。