VBAのIE制御

Rate関数は、VBA関数の中で財務関数に分類される関数です。

目次

• Rate関数とは
• Rate関数のサンプルコード
  • 実行結果
  • 解説

Rate関数とは

Rate関数は、倍精度浮動小数点数型 (Double) の値を返します。投資期間を通じての利率を返します。

投資とは、一連の定額の支払いを一定の期間行うことです。たとえば、住宅ローンなどのローンまたは毎月の貯蓄プランなどの出資を指します。
出金 (定額預金の支払いなど) を表す引数には負の値を指定し、入金 (配当金など) を表す引数には正の値を指定します。
Rate 関数は、反復計算の手法を用いて利率を計算します。名前付き引数 guess の値を初期値とし、計算結果の誤差が 0.00001% 以内になるまで反復計算が実行されます。反復計算を 20 回行っても適切な解が見つからない場合は、エラーとなります。推定値に 10% を指定した場合にエラーになったときは、名前付き引数 guess の値を変えてみてください。

Rate関数のサンプルコード

次の例は、Rate 関数を使って、実際の利率を計算します。支払い回数 (TotPmts)、支払い額 (Payment)、現在価値または元金 (PVal)、将来価値 (FVal)、支払い期日 (PayType)、利率の推定値 (Guess) を指定します。

Sub sample()

Dim Fmt, FVal, Guess, PVal, Payment, TotPmts, PayType, APR
Const ENDPERIOD = 0, BEGINPERIOD = 1    ' 支払い期日を設定します。
Fmt = "##0.00"                    ' パーセンテージの形式を定義します。
FVal = 0                            ' 通常、ローンの場合は 0 を指定します。
Guess = .1                        ' 推定値を 10% に指定します。
PVal = InputBox("借入金額を入力してください。")
Payment = InputBox("毎月の支払い額を入力してください。")
TotPmts = InputBox("支払い回数を入力してください。")
PayType = MsgBox("毎月末に支払いを行いますか?", _
vbYesNo)
If PayType = vbNo Then PayType = BEGINPERIOD Else PayType = ENDPERIOD
APR = (Rate(TotPmts, -Payment, PVal, FVal, PayType, Guess) * 12) * 100
MsgBox "利率は " & Format(CInt(APR), Fmt) & " % です。"

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

解説

財務関数一覧