VBAのIE制御

SYD関数は、VBA関数の中で財務関数に分類される関数です。

目次

• SYD関数とは
• SYD関数のサンプルコード
  • 実行結果
  • 解説

SYD関数とは

SYD関数は、倍精度浮動小数点数型 (Double) の値を返します。定額逓減法を使って、指定した期の減価償却費を返します。

名前付き引数 life および period は、同じ単位で指定する必要があります。たとえば、名前付き引数 life を月単位で指定した場合は、名前付き引数 period も月単位で指定します。また、すべての引数には必ず正の値を指定してください。

SYD関数のサンプルコード

次の例は、SYD 関数を使って、特定の期における資産の減価償却費を返します。資産購入時の価格 (InitCost)、耐用年数を経た後での資産の価格 (SalvageVal)、資産の耐用年数 (LifeTime)、減価償却費を計算する期間の年数 (PDepr) を指定します。

Sub sample()

Dim Fmt, InitCost, SalvageVal, MonthLife, LifeTime, DepYear, PDepr
Const YEARMONTHS = 12                ' 1 年の月数を設定します。
Fmt = "###,##0.00"                    ' 金額の形式を定義します。
InitCost = InputBox("資産購入時の価格を入力してください。")
SalvageVal = InputBox("耐用期間を経た後の資産の価格を入力してください。")
MonthLife = InputBox("資産の耐用期間を月数で入力してください。")
Do While MonthLife < YEARMONTHS            ' 期間が 1 年以上かどうかを確認します。
    MsgBox "資産の耐用期間は 1 年以上です。"
    MonthLife = InputBox("資産の耐用期間を月数で入力してください。")
Loop
LifeTime = MonthLife / YEARMONTHS        ' 月数を年数に変換します。
If LifeTime <> Int(MonthLife / YEARMONTHS) Then
    LifeTime = Int(LifeTime + 1)            ' 年数を切り上げます。
End If 
DepYear = CInt(InputBox("減価償却費を計算する期間を指定してください。"))
Do While DepYear < 1 Or DepYear > LifeTime
    MsgBox "1 から" & LifeTime & "の範囲の値を入力してください。"
    DepYear = CInt(InputBox("減価償却費を計算する期間を指定してください。"))
Loop
PDepr = SYD(InitCost, SalvageVal, LifeTime, DepYear)
MsgBox DepYear & "期目の減価償却費は " & Format(PDepr, Fmt) & " です。"

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

解説

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