VBAのIE(InternetExplorer)オブジェクトのResizableプロパティについて解説しています。
Resizableプロパティは、ウィンドウサイズ変更の可否を設定します。
IEオブジェクトのResizableプロパティはIE(InternetExplorer)のウィンドウサイズ変更の可否を設定できます。設定する場合は、ブーリアン型(Boolean)の値を使用します。
構文 | object.Resizable [= Boolean] | |
---|---|---|
引数 | 省略 | 説明 |
object | × | 表示させるIEオブジェクトの名前を指定します。 |
Boolean | ▲ | ウィンドウサイズ変更の可否を指定できます。値を設定する場合は省略できませんが、値を取得する場合は省略ができます。 |
値 | 説明 |
---|---|
True | ウィンドウサイズ変更を許可します。デフォルトでは、Trueが既定値となります。 |
False | ウィンドウサイズ変更を禁止にします。 |
Sub sample()
Dim objIE As InternetExplorer
'IE(InternetExplorer)のオブジェクトを作成する
Set objIE = CreateObject("InternetExplorer.Application")
'IE(InternetExplorer)を表示する
objIE.Visible = True
'IE(InternetExplorer)のウィンドウサイズ変更を禁止する
objIE.Resizable = False
MsgBox "現在「Resizable=True」で設定されています。「OK」を押下すると「False」に設定されウィンドウサイズ変更が可能になります。"
'IE(InternetExplorer)のウィンドウサイズ変更を許可する
objIE.Resizable = True
End Sub
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
①IEのウィンドウサイズ変更を禁止します。
②メッセージボックスが表示され、「OK」を押下します。
③Resizableプロパティが「True」に設定され、IEのウィンドウサイズ変更を許可します。
Sub sample()
Dim objIE As InternetExplorer
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
sampleのSubステートメントは引数の設定なしです。次に、Dimステートメントを利用して変数objIEをInternetExplorer型で宣言します。
'IE(InternetExplorer)のオブジェクトを作成する
Set objIE = CreateObject("InternetExplorer.Application")
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
SetステートメントとCreateObject関数を利用してIEのオブジェクトを作成します。オブジェクト作成によりプロパティやメソッドを利用することができます。
'IE(InternetExplorer)を表示する
objIE.Visible = True
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
VisibleプロパティにTrueを設定することで、ブラウザを表示させます。
'IE(InternetExplorer)のウィンドウサイズ変更を禁止する
objIE.Resizable = False
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
こちらは、ResizableプロパティにFalseを設定していますので、、ウィンドウサイズ変更を禁止しています。
MsgBox "現在「Resizable=True」で設定されています。「OK」を押下すると「False」に設定されウィンドウサイズ変更が可能になります。"
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
こちらは、MSgBox関数を利用してメッセージボックスが表示されます。「OK」を押下すると次の処理へ移ります。
'IE(InternetExplorer)のウィンドウサイズ変更を許可する
objIE.Resizable = True
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
こちらは、ResizableプロパティにTrueを設定することで、ウィンドウサイズ変更を許可に変更しています。
End Sub
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
最後はEndステートメントを利用してsampleプロシージャを終了させます。
Resizableプロパティは、あまり利用しませんが覚えておきましょう。
プロパティ | データ型 | 内容 |
---|---|---|
Application | Object | アプリケーションオートメーションオブジェクトにアクセス可能であれば、そのオートメーションオブジェクトを返す。 |
Visible | Boolean | アプリケーションの表示・非表示を設定します。 |
Busy | Boolean | Webページが読み込み中かどうかを示す。 |
ReadyState | tagREADYSTATE | IEオブジェクトのドキュメントの読み込み状態を示します。 |
document.readyState | tagREADYSTATE | IEのdocumentオブジェクトの読み込み状態を示します。 |
Top | Long | InternetExplorerウィンドウの垂直位置(ピクセル)を設定します。 |
Left | Long | InternetExplorerウィンドウの水平位置(ピクセル)を設定します。 |
Width | Long | InternetExplorerウィンドウの幅(ピンクセル)を設定します。 |
Height | Long | InternetExplorerウィンドウの高さ(ピンクセル)を設定します。 |
AddressBar | Boolean | アドレスバーを表示・非表示させます。 |
MenuBar | Boolean | メニューバーを表示・非表示させます。 |
StatusBar | Boolean | ステータスバーを表示・非表示させます。 |
ToolBar | Long | ツールバーが表示されているのを制御します。 |
FullScreen | Boolean | ウィンドウを最大化し、ステータスバー、ツールバー、メニューバー、およびタイトルバーを非表示にします。 |
TheaterMode | Boolean | InternetExplorerのシアターモードを設定します。 |
Resizable | Boolean | ウィンドウサイズ変更の可否を設定します。 |
Offline | Boolean | 設定またはオブジェクトがオフラインモードで動作しているかどうかを示す値を取得します。 |
RegisterAsBrowser | Boolean | 設定またはオブジェクトは、トップレベルのブラウザウィンドウとして登録されているかどうかを示す値を取得します。 |
RegisterAsDropTarget | Boolean | 設定またはオブジェクトはナビゲーションのためのドロップターゲットとして登録されているかどうかを示す値を取得します。 |
Silent | Boolean | 任意のダイアログボックスを表示することかどうかを設定する。 |
TopLevelContainer | Boolean | 指定したオブジェクトがトップレベルのオブジェクトである場合にTrueを返します。 |
HWND | Long | 指定したInternetExplorerのHWNDを返します。 |
Container | Object | コンテナ/親へのオブジェクト参照を取得します。 |
Document | Object | 指定したドキュメントを返します。 |
Parent | Object | コンテナ/親が存在する場合は、そのオートメーションオブジェクトのオートメーションオブジェクトを返します。 |
Path | String | InternetExplorerアプリケーションのフォルダパスを返します。 |
FullName | String | InternetExplorerアプリケーションのファイルパスを返します。 |
Name | String | アプリケーションの名前を返します。 |
LocationName | String | 指定したページのタイトルを取得します。 |
LocationURL | String | 指定したページのURLを取得します。 |
StatusText | String | ステータスバーのテキストを取得します。 |
Type | String | 含まれているドキュメントオブジェクトの型を返します。 |
近田 伸矢, 植木 悠二, 上田 寛
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