エクセルVBAのIE(InternetExplorer)制御に利用したConvertFormulaメソッド
こちらでは、エクセルVBAのConvertFormulaメソッドの解説になります。
メソッドとは、オブジェクトを操作する命令文のことでオブジェクトの動作になります。 メソッドを利用するにはオブジェクト名とメソッド名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。
オブジェクト名.メソッド名
ConvertFormulaメソッドは、数式のセル参照を変換します。A1 形式と R1C1 形式の変換、相対参照と絶対参照の変換、またはその両方の変換が可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。
expression.ConvertFormula(Formula, FromReferenceStyle, ToReferenceStyle, ToAbsolute, RelativeTo)
expression 必ず指定します。対象となるオブジェクトへの参照を返すオブジェクト式を指定します。
Formula 必ず指定します。バリアント型 (Variant) の値を使用します。変換対象となる数式が含まれる文字列を指定します。必ず有効な数式を指定し、数式の先頭には等号 (=) を付けてください。
FromReferenceStyle 必ず指定します。変換前の参照形式を指定します。XlReferenceStyle クラスの定数を使用します。
使用できる定数は、次に示す XlReferenceStyle クラスのいずれかです。
xlA1
xlR1C1
ToReferenceStyle 省略可能です。変換後の参照形式を指定します。XlReferenceStyle クラスの定数を使用します。この引数を省略すると、参照形式は変更されず、引数 FromReferenceStyle で指定された形式が使用されます。
使用できる定数は、次に示す XlReferenceStyle クラスのいずれかです。
xlA1
xlR1C1
ToAbsolute 省略可能です。変換後の参照の種類を指定します。XlReferenceStyle クラスの定数を使用します。この引数を省略すると、参照の種類は変更されません。
使用できる定数は、次に示す XlReferenceStyle クラスのいずれかです。
xlAbsolute
xlAbsRowRelColumn
xlRelRowAbsColumn
xlRelative RelativeTo 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。1 つのセルを含む Range オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。このセルは、相対参照の基点となります。
次の使用例は、SUM 式の参照形式を R1C1 形式から A1 形式に変換し、その結果を表示します。
inputFormula = "=SUM(R10C2:R15C2)"
MsgBox Application.ConvertFormula( _
formula:=inputFormula, _
fromReferenceStyle:=xlR1C1, _
toReferenceStyle:=xlA1)
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
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