エクセルVBAのオブジェクトブラウザについて解説しています。
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ここまで「オブジェクト」「プロパティ」「メソッド」「イベント」と大きな役割について解説してきました。今回は、それぞれどのようなプロパティやメソッドがあるかなどを確認できるオブジェクトブラウザについて解説していきます。
オブジェクトブラウザとは、オブジェクトのプロパティやメソッド、イベント、定数などどのようなライブラリがあるかを確認するツールです。
オブジェクトブラウザを起動させるにはF2を押下します。「表示」→「オブジェクトブラウザ」でも起動できますが、効率化を図るためになるべくショートカットを利用しましょう。
オブジェクトブラウザを起動させたら、「プロジェクト/ライブラリ」ボックスから「Excel」を選択してみます。すると、下部の「クラス」ボックスと「メンバ」ボックスに一覧が表示されます。
こちらに表示されているクラスはすべてExcelのライブラリファイルに格納されているクラスの一覧になります。クラスとは、プロシージャやデータなどの要素を持つコードのことを指します。なお、ユーザーが作成した標準モジュールもクラスとして扱うようになっています。
ちなみに、Excelで利用できるクラスは拡張子「dll」の専用のライブラリファイルに格納されていますが、コンパイル済みですので、コード自体を確認することはできません。
こちらは「Charts」を選択した場合の画面になります。右側にChartsで利用できるメンバが表示されています。メンバとは、クラスに含まれる要素のことでプロシージャやメソッド、プロパティ、変数、定数などのことを指します。
特定のクラスを選択した場合、下部にクラスの説明が表示されます。この時のメンバの前の文字列が「Module」の場合は標準モジュール、「Class」の場合はクラス、「Enum」の場合は定数であることを指します。
こちらは、Chartsクラスのメンバ「Add」を選択した場合の画面になります。下部にはメンバの説明が表示されています。この時のメンバの前の文字列が「Property」の場合はプロパティ、「Sub」「Function」の場合はメソッド、「Enum」の場合は定数、「Event」の場合はイベントであることを指します。
また、メンバの詳細を確認したい場合は、メンバを選択した状態でF1を押下します。すると下記のように選択したメンバのヘルプページが表示されます。こちらを確認することでメンバをどのように利用すればよいか確認ができます。
今回は、オブジェクトブラウザについて解説しました。利用方法が分からないプロパティ・メソッドやどのようなメンバがあるのかを確認したい場合は非常に便利なツールですので、是非活用しましょう。次回からはVBAに限らずプログラミングの世界で共通するプログラムの基本について解説していきます。
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