エクセルVBAのWorkbookオブジェクトについて解説しています。
Workbookオブジェクトについての解説になります。
オブジェクトとはエクセルのワークブック・ワークシート・セル・グラフ・オートシェイプなど、操作の対象となるもののことを言います。また、複数のオブジェクトの集合体はコレクションと呼ばれます。
例えば、以下の図で説明すると、ワークブック・ワークシート・セルはオブジェクトですが、ワークシート全体はコレクションとなります。
AcceptLabelsInFormulas | Trueの場合、シートの数式でラベルを使用できます。 |
ActiveChart | アクティブなグラフ シートまたは埋め込みグラフ(Chartオブジェクト)を返します。 |
ActiveSheet | 作業中のブックおよび指定されたウィンドウまたはブックのアクティブ シート(一番手前のシート)を表すオブジェクトを返します。 |
Application | オブジェクトを返すプロパティです。 |
AutoUpdateFrequency | 共有ブックの自動更新の間隔を分で設定します。 |
AutoUpdateSaveChanges | Trueの場合、共有ブックが自動的に更新されるたびに現在の変更内容をほかのユーザーに通知します。 |
BuiltinDocumentProperties | 指定されたブックにあるすべての組み込みのドキュメントプロパティを表すDocumentPropertiesコレクションを返します。 |
CalculationVersion | バージョン番号を返します。 |
ChangeHistoryDuration | 共有ブックの変更履歴に示される日数を設定します。 |
Charts | ブックのすべてのグラフ シートを表すSheetsコレクションを返します。 |
CodeName | オブジェクトのコード名を返します。 |
Colors | ブックのカラーパレットを設定します。 |
CommandBars | Excel コマンドバーを表すCommandBarsコレクションを返します。 |
ConflictResolution | 共有ブックが更新されるたびに実行される重複内容の解決方法を設定します。 |
Container | 指定したOLEオブジェクトのコンテナアプリケーションを表すオブジェクトを返します。 |
CreateBackup | Trueの場合、指定されたファイルの保存時にバックアップファイルを作成します。 |
Creator | 指定されたオブジェクトを作成したアプリケーションを32ビットの整数値で返します。 |
CustomDocumentProperties | 指定されたブックにあるすべてのユーザー設定のドキュメントプロパティを表すDocumentPropertiesコレクションを返します。 |
CustomViews | ブックのユーザー設定のすべてのビューを表すCustomViewsコレクションを返します。 |
Date1904 | Trueの場合、対象ブックの日付を1904年から計算するようにします。 |
DisplayDrawingObjects | 描画オブジェクトの表示方法を設定します。 |
DisplayInkComments | ワークブック内でインク コメントを表示するかどうかを決定するブール型(Boolean)の値です。 |
DocumentLibraryVersions | バージョン管理を有効にしてサーバー上のドキュメントライブラリに保存されている共有ワークブックの複数のバージョンからなるコレクションを表すDocumentLibraryVersionsコレクションを返します。 |
EnableAutoRecover | 一定の時間間隔ですべての形式の変更されたファイルを保存します。 |
EnvelopeVisible | Trueの場合、電子メールの構成ヘッダーと[封筒]ツールバーを表示します。 |
Excel4IntlMacroSheets | 指定されたブックのすべてのExcel4.0インターナショナルマクロ シートを表すSheetsコレクションを返します。 |
Excel4MacroSheets | 指定されたブックのすべてのExcel4.0マクロ シートを表すSheetsコレクションを返します。 |
FileFormat | 指定されたブックのファイル形式および種類を返します。 |
FullName | オブジェクトの名前を示す文字列を返します。 |
FullNameURLEncoded | オブジェクトの名前を示す文字列型(String)の値を返します。 |
HasPassword | Trueの場合、ブックに読み取りパスワードが設定されています。 |
HasRoutingSlip | Trueの場合、ブックに回覧先を設定します。 |
HighlightChangesOnScreen | Trueの場合、共有ブックに加えた変更箇所を画面で強調表示します。 |
HTMLProject | 指定されたブックのHTMLProjectオブジェクトを返します。 |
InactiveListBorderVisible | リストがアクティブではない場合にリストの境界線を表示するかどうかを指定するブール型(Boolean)の値を返します。 |
IsAddin | Trueの場合、ブックをアドインとして実行します。 |
IsInPlace | Trueの場合、指定されたブックを埋め込み先で編集しています。 |
KeepChangeHistory | Trueの場合、共有ブックの変更履歴の作成が可能になります。 |
ListChangesOnNewSheet | Trueの場合、共有ブックへの変更内容を別のワークシートに表示します。 |
Mailer | 指定されたVisual BasicキーワードはMacintoshでのみ使用されます。 |
MultiUserEditing | Trueの場合、ブックが共有ファイルとして開かれています。 |
Name | 指定されたオブジェクトの名前を設定します。 |
Names | ブックのすべての名前を表すNamesコレクションを返します。 |
Parent | オブジェクトを返すプロパティです。 |
Password | 指定されたブックを開くために入力しなければならないパスワードを設定します。 |
PasswordEncryptionAlgorithm | 指定されたブックのパスワードを暗号化するときに使用するアルゴリズムを示す文字列型(String)の値を返します。 |
PasswordEncryptionFileProperties | パスワード保護された指定のブックのファイルプロパティを暗号化する場合はTrueを返します。 |
PasswordEncryptionKeyLength | 指定されたブックのパスワードを暗号化するときに使用するアルゴリズムのキーの長さを示す長整数型(Long)の値を返します。 |
PasswordEncryptionProvider | 指定されたブックのパスワードを暗号化するときに使用するアルゴリズムの暗号化プロバイダを指定する文字列型(String)の値を返します。 |
Path | 指定されたアプリケーションの絶対パスを表す文字列を返します。 |
Permission | 指定したブックのアクセス許可に関する設定情報を表すPermissionオブジェクトを返します。 |
PersonalViewListSettings | Trueの場合、フィルタの設定が共有ブックのユーザーの個人用ビューに含まれます。 |
PersonalViewPrintSettings | Trueの場合、共有ブックのユーザーの個人用ビューに印刷の設定を含みます。 |
PrecisionAsDisplayed | Trueの場合、対象ブックを表示桁数で計算します。 |
ProtectStructure | Trueの場合、指定されたブック内のシート構成を保護しています。 |
ProtectWindows | Trueの場合、指定されたブックのウィンドウを保護しています。 |
PublishObjects | PublishObjectsコレクションを返します。 |
ReadOnly | 指定されたオブジェクトを読み取り専用モードで開いている場合、Trueを返します。 |
ReadOnlyRecommended | Trueの場合、指定されたブックは[読み取り専用を推奨する]チェック ボックスをオンにして保存されています。 |
RemovePersonalInformation | Trueの場合、指定されたブックから個人情報を削除できます。 |
RevisionNumber | ブックが共有ファイルとして開かれている間に保存された回数を返します。 |
Routed | Trueの場合、ブックは次の受信者に対して回覧済みです。 |
RoutingSlip | ブックの回覧先(RoutingSlipオブジェクト)を返します。 |
Saved | Trueの場合、ブックは最後に保存された状態から変更されていません。 |
SaveLinkValues | Trueの場合、対象ブックが外部リンクの値を保存します。 |
SharedWorkspace | 指定したドキュメントが格納されているドキュメントワークスペースを表すSharedWorkspaceオブジェクトを返します。 |
Sheets | ブックのすべてのシートを表すSheetsコレクションを返します。 |
ShowConflictHistory | Trueの場合、共有ファイルとして開かれているブックでコンフリクトの履歴のワークシートを表示しています。 |
ShowPivotTableFieldList | True(既定値)の場合、ピボットテーブルのフィールドリストを表示できます。 |
SmartDocument | スマートドキュメントソリューションの設定内容を表すSmartDocumentオブジェクトを返します。 |
SmartTagOptions | スマートタグで実行できるオプションを表すSmartTagOptionsオブジェクトを返します。 |
Styles | 指定されたブックのすべてのスタイルを表すStylesコレクションを返します。 |
Sync | ドキュメントワークスペースに含まれているドキュメントのメソッドとプロパティにアクセスするためのSyncオブジェクトを返します。 |
TemplateRemoveExtData | Trueの場合、ブックがテンプレートとして保存されるとき外部データ参照を削除します。 |
UpdateLinks | ブックの埋め込みOLE リンクの更新についての設定を設定します。 |
UpdateRemoteReferences | Trueの場合、対象ブックのリモート参照を更新します。 |
UserStatus | ブックを共有ファイルとして開いている各ユーザーの情報をインデックス番号が1から始まる2次元の配列で返します。 |
VBASigned | Trueの場合、指定されたブックのVBAプロジェクトにはデジタル署名があります。 |
VBProject | 指定されたブックのVisual Basicプロジェクトを表すVBProjectオブジェクトを返します。 |
WebOptions | WebOptionsオブジェクトを返します。 |
Windows | ブックのウィンドウを表すWindowsコレクションを返します。 |
Worksheets | ブックのすべてのワークシートを表すSheetsコレクションを返します。 |
WritePassword | ブックの書き込みパスワードを表す文字列型(String)の値を設定します。 |
WriteReserved | Trueの場合、指定されたブックを書き込み保護(書き込みパスワードが設定)しています。 |
WriteReservedBy | 指定されたブックに対して、現在、書き込みの権限を持つユーザーの名前を表す文字列を返します。 |
XmlMaps | 指定したブックに追加されているすべてのスキーマ マップを表すXmlMapsコレクションを返します。 |
XmlNamespaces | 指定したブックに含まれているすべてのXML名前空間を表すXmlNamespacesコレクションを返します。 |
メソッド名 | 内容 |
---|---|
AcceptAllChanges | 指定された共有ブックのすべての変更を反映します。 |
Activate | 指定されたオブジェクトをアクティブにします。 |
AddToFavorites | ブックまたはハイパーリンクへのショートカットをFavoritesフォルダへ追加します。 |
BreakLink | 他のExcelソースまたはOLE ソースにリンクしている数式を値に変換します。 |
CanCheckIn | Trueの場合、指定したブックをサーバーにチェックインできます。 |
ChangeFileAccess | ブックのアクセス権を変更します。 |
ChangeLink | ドキュメント間のリンクを変更します。 |
CheckIn | ワークブックをローカルコンピュータからサーバーへ返し、ローカルワークブックを読み取り専用に設定します。 |
Close | 指定したオブジェクトを閉じます。 |
DeleteNumberFormat | 指定されたユーザー定義の表示形式を対象ブックから削除します。 |
EndReview | SendForReviewメソッドを使用して校閲用に送られたファイルの校閲を終了します。 |
ExclusiveAccess | 共有ファイルとして開いているブックをほかのユーザーが変更できないようにします。 |
FollowHyperlink | 既にダウンロードしてある場合、キャッシュに格納されたファイルを表示します。 |
ForwardMailer | Macintoshでのみ使用されます。 |
HighlightChangesOptions | 共有ブックへの変更内容の表示方法を制御します。 |
LinkInfo | リンクの日付と更新の状態を返します。 |
LinkSources | ブックに含まれるリンクの配列を返します。 |
MergeWorkbook | 1 つのブックの変更内容を開いているブックに組み込みます。 |
NewWindow | 新しいウィンドウ、または指定されたウィンドウのコピーを作成します。 |
OpenLinks | リンクの参照元文書を開きます。 |
PivotCaches | 指定されたブックのすべてのピボットテーブルのキャッシュを表すPivotCachesコレクションを返します。 |
Post | 指定されたブックをExchangeのパブリックフォルダに投稿します。 |
PrintOut | オブジェクトを印刷します。 |
PrintPreview | オブジェクトの印刷プレビュー(印刷時のイメージ)を表示します。 |
Protect | 指定したオブジェクトを保護し変更できないようにします。 |
ProtectSharing | ブックを保存し、共用として保護します。 |
PurgeChangeHistoryNow | 指定されたブックの変更ログからエントリを削除します。 |
RecheckSmartTags | フォアグラウンドのスマート タグチェックを行い、コメントの付いていなかったデータに自動的にコメントを付けます。 |
RefreshAll | ブックの外部データ範囲とピボットテーブルレポートをすべて更新します。 |
RejectAllChanges | 指定された共有ブックのすべての変更を拒否します。 |
ReloadAs | 指定されたドキュメントエンコードを使用して、ブックをHTMLドキュメントとして再読み込みします。 |
RemoveUser | 指定されたユーザーの接続を共有ブックから解除します。 |
Reply | Macintoshでのみ使用されます。 |
ReplyAll | Macintoshでのみ使用されます。 |
ReplyWithChanges | 校閲用に送信されたブックの作成者に電子メールメッセージを送信し、校閲者がブックの校閲を終わったことを知らせます。 |
ResetColors | 色パレットを既定の色に戻します。 |
Route | ブックの現在の回覧先を使ってブックを回覧します。 |
RunAutoMacros | ブックに登録されたAuto_Open、Auto_Close、Auto_Activate、Auto_Deactivateのいずれかのマクロを実行します。 |
Save | 指定されたブックへの変更を保存します。 |
SaveAs | 指定したオブジェクトの変更を別のファイルに保存します。 |
SaveAsXMLData | 指定されたXMLスキーママップに対してマップされたデータをXMLデータファイルへエクスポートします。 |
SaveCopyAs | ブックのコピーをファイルに保存します。 |
SendFaxOverInternet | ワークシートを指定した宛先にFaxとして送信します。 |
SendForReview | 校閲用のブックを指定された受信者に電子メールメッセージとして送信します。 |
SendMail | 組み込まれているメールシステムを使うことによってブックを送信します。 |
SendMailer | Macintoshでのみ使用されます。 |
SetLinkOnData | リンクを更新したときに実行されるプロシージャの名前を指定します。 |
SetPasswordEncryptionOptions | パスワードを使用するブックの暗号化のオプションを設定します。 |
Unprotect | シートまたはブックの保護を解除します。 |
UnprotectSharing | 共有保護を解除しブックを保存します。 |
UpdateFromFile | メモリ上の読み取り専用ブックをディスク上で保存されているものに置き換えます。(ディスク上のブックの方が新しい場合) |
UpdateLink | Excel、DDE、OLEのいずれかのリンクを更新します。 |
WebPagePreview | 指定されたブックがWebページとして保存されている場合、そのプレビューをWebページとして表示します。 |
XmlImport | 作業中のブックにXMLデータファイルをインポートします。 |
XmlImportXml | メモリに既に読み込まれているXMLデータストリームをインポートします。 |
イベント名 | 内容 |
---|---|
Activate | ブック、ワークシート、グラフ シート、または埋め込みグラフがアクティブになったときに発生します。 |
AddinInstall | ブックがアドインとして組み込まれたときに発生します。 |
AddinUninstall | ブックのアドインとして組み込みを解除したときに発生します。 |
AfterXmlExport | Microsoft Office Excelがデータを保存するか、指定されたワークブックからXMLデータファイルへのエクスポートを行った後で発生します。 |
AfterXmlImport | 既存のXMLデータ接続が更新された後、または指定されたMicrosoft Office ExcelワークブックにXMLデータをインポートした後で発生します。 |
BeforeClose | ブックを閉じる前に発生します。 |
BeforePrint | ブックまたはその中に含まれる内容を印刷する前に発生します。 |
BeforeSave | ブックを保存する前に発生します。 |
BeforeXmlExport | Microsoft Office Excelがデータを保存する前、または指定されたワークブックからXMLデータファイルへのエクスポートを実行する前に発生します。 |
BeforeXmlImport | 既存のXMLデータ接続を更新する前、または新しいXMLデータをMicrosoft Office Excelワークブックの中にインポートする前に発生します。 |
Deactivate | グラフ、ワークシート、またはブックが非アクティブになったときに発生します。 |
NewSheet | 新しいシートをブックに作成したときに発生します。 |
Open | ブックを開いたときに発生します。 |
PivotTableCloseConnection | ピボットテーブルレポートのデータ ソースへの接続が閉じた後で発生します。 |
PivotTableOpenConnection | ピボットテーブルレポートのデータ ソースへの接続が開かれた後で発生します。 |
SheetActivate | シートがアクティブになったときに発生します。 |
SheetBeforeDoubleClick | 既定のダブルクリックの操作の前にワークシートをダブルクリックしたときに発生します。 |
SheetBeforeRightClick | 既定の右クリックの操作の前にワークシートを右クリックしたときに発生します。 |
SheetCalculate | ワークシートを再計算したりグラフでデータをプロットして変更した後に発生します。 |
SheetChange | ユーザーまたは外部リンクによりワークシートのセルが変更されるときに発生します。 |
SheetDeactivate | シートが非アクティブになったときに発生します。 |
SheetFollowHyperlink | Excel のハイパーリンクをクリックすると発生します。 |
SheetPivotTableUpdate | ピボットテーブルレポートのシートが更新された後に発生します。 |
SheetSelectionChange | いずれかのワークシートで選択範囲を変更したときに発生します。 |
Sync | ドキュメントワークスペースに含まれているワークシートのローカルコピーがサーバー上のコピーと同期されたときに発生します。 |
WindowActivate | ブックのウィンドウがアクティブになったときに発生します。 |
WindowDeactivate | ブックのウィンドウが非アクティブになったときに発生します。 |
WindowResize | ブックのウィンドウサイズを変更したときに発生します。 |
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