Worksheetオブジェクト

Worksheetオブジェクトについての解説になります。

オブジェクトとはエクセルのワークブック・ワークシート・セル・グラフ・オートシェイプなど、操作の対象となるもののことを言います。また、複数のオブジェクトの集合体はコレクションと呼ばれます。

例えば、以下の図で説明すると、ワークブック・ワークシート・セルはオブジェクトですが、ワークシート全体はコレクションとなります。

VBAのオブジェクト

目次

Worksheetオブジェクトとは

Worksheetオブジェクトは、Excelのワークシートを表します。

Worksheetオブジェクトを取得する方法

Worksheetオブジェクトを取得するには以下のプロパティを使用します。

Worksheetsプロパティを利用してワークシートを選択するサンプルコード

今回のVBAコードはWorksheetsプロパティを利用してExcelのワークシートを選択するマクロになります。

Worksheetsプロパティを利用してWorksheetオブジェクトを取得する場合は、以下のように記述します。引数indexには「インデックス番号」と「ワークシート名」のどちらかを設定します。

Worksheets(index)


Sub sample()

    Worksheets("Sheet3").Select

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

Sheet3ワークシートを選択します。

エクセルVBAのSelectメソッドを利用した結果

解説

こちらはSubステートメントに引数の設定がないsampleプロシージャになります。まず、Worksheetsコレクションの中から特定のWorksheetオブジェクトを取得するためにWorksheetsプロパティを利用します。

Worksheetsプロパティには「Sheet3」のワークシート名を設定していますので、Sheet3ワークシートのオブジェクトを取得します。今回はワークシート名で設定しましたが、一番左のワークシートを1として連番で割り振られるインデックス番号でも設定できますので、覚えておきましょう。

Worksheets(3).Select

次にWorksheetオブジェクトにSelectメソッドを設定します。WorksheetオブジェクトのSelectメソッドはワークシートを選択するメソッドですので、Sheet3ワークシートを選択にします。

処理が完了したら最後はEndステートメントを利用してsampleプロシージャを終了させます。

ActiveSheetプロパティを利用してワークシートを削除するサンプルコード

今回のVBAコードはActiveSheetプロパティを利用してワークシートを削除するマクロになります。


Sub sample()

    ActiveSheet.Delete

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

現在アクティブのシートを削除します。

エクセルVBAのDeleteメソッドの結果1

解説

まず、ActiveSheetプロパティを利用して現在アクティブのシートのオブジェクトを取得します。

次にWorksheetオブジェクトにDeleteメソッドを設定します。WorksheetオブジェクトのDeleteメソッドは指定したワークシートを削除するメソッドですので、現在アクティブのシートを削除します

ただし、シートを削除する場合は、シート削除のダイアログボックスが表示されますので、「削除」をクリックすることで現在アクティブのシートを削除できます。

Worksheetオブジェクトの親オブジェクト一覧

親オブジェクト名内容
HPageBreakオブジェクト水平な改ページを表します。
Rangeコレクションセル・行・列・の1つ以上のセル範囲を含む選択範囲または3-D範囲を表します。
VPageBreakオブジェクト垂直な改ページを表します。

Worksheetオブジェクトの子オブジェクト一覧

子オブジェクト名内容
AutoFilterオブジェクト指定されたワークシートのオートフィルタを示します。
Commentsコレクション各セルのコメントを表すCommentオブジェクトのコレクションです。
CustomPropertiesコレクション追加情報を表すCustomPropertyオブジェクトのコレクションです。
HPageBreaksコレクション印刷範囲での水平な改ページを表すHPageBreakオブジェクトのコレクションです。
Hyperlinksコレクションワークシートまたはセル範囲のハイパーリンクを表すHyperlinkオブジェクトのコレクションです。
ListObjectsオブジェクトワークシート内のすべてのListObjectオブジェクトのコレクションを表します。
NamesコレクションアプリケーションまたはブックにあるすべてのNameオブジェクトのコレクションです。
Outlineオブジェクトワークシートのアウトラインを表します。
PageSetupオブジェクトページレイアウトの設定全体を表します。
Protectionオブジェクトワークシートに使用できる保護オプションのさまざまな種類を表します。
QueryTablesコレクションQueryTableオブジェクトのコレクションです。
Rangeコレクションセル・行・列・の1つ以上のセル範囲を含む選択範囲または3-D範囲を表します。
Shapesコレクション指定された文書のすべてのShapeオブジェクトのコレクションです。
SmartTagsコレクション各セルに割り当てられる識別子を表すSmartTagオブジェクトのコレクションです。
Tabオブジェクトグラフまたはワークシートのシート見出しを表します。
VPageBreaksコレクション印刷領域での垂直な改ページを表すVPageBreakオブジェクトのコレクションです。

Worksheetオブジェクトのプロパティ一覧

Worksheetオブジェクトのメソッド一覧

Worksheetオブジェクトのイベント一覧

イベント名内容
Activateブック、ワークシート、グラフ シート、または埋め込みグラフがアクティブになったときに発生します。
BeforeDoubleClick既定のダブルクリックの操作の前に、ワークシートをダブルクリックしたときに発生します。
BeforeRightClick既定の右クリックの操作の前に、ワークシートを右クリックしたときに発生します。
Calculateワークシートを再計算した後に発生します。
Changeワークシートのセルがユーザーまたは外部リンクにより変更されたときに発生します。
Deactivateグラフ、ワークシート、またはブックが非アクティブになったときに発生します。
FollowHyperlinkワークシートのハイパーリンクをクリックすると発生します。
PivotTableUpdateピボットテーブル レポートがワークシート上で更新された後で発生します。
SelectionChangeワークシートで選択範囲を変更したときに発生します。

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VBAのステートメント

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したステートメントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのオブジェクト

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VBAのプロパティ

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こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのメソッドをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

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こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのイベントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。