VBAのWorksheetsコレクション

Worksheetsコレクション

Worksheetsコレクションについての解説になります。

オブジェクトとはエクセルのワークブック・ワークシート・セル・グラフ・オートシェイプなど、操作の対象となるもののことを言います。また、複数のオブジェクトの集合体はコレクションと呼ばれます。

例えば、以下の図で説明すると、ワークブック・ワークシート・セルはオブジェクトですが、ワークシート全体はコレクションとなります。

Worksheetsコレクションは、指定されたワークブックまたは作業中のワークブックにあるすべてのWorksheetオブジェクトのコレクションです。

Worksheetsコレクションはワークシートのみを取得しますので、グラフシートなどを利用する場合はSheetsコレクションを利用しましょう。

Worksheetsコレクションを取得するには以下のを使用します。

こちらでは、ワークシートを追加するマクロになります。


Sub sample()
   
    Worksheets.Add

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

アクティブシートのSheet1シートの直前に新しいSheet4シートを作成します。

こちらはSubステートメントに引数の設定がないsampleプロシージャになります。まず、Worksheetsプロパティを利用してWorksheetsコレクションのオブジェクトを取得します。次にWorksheetsコレクションにAddを設定します。

WorkbooksコレクションのAddメソッドはワークブックを作成するですが、引数が設定されていないためアクティブシートの直前に新しいワークシートを作成します。

処理が完了したら最後はEndステートメントを利用してsampleプロシージャを終了させます。

子オブジェクト名	内容
HPageBreaksコレクション	印刷範囲での水平な改ページを表すHPageBreakオブジェクトのコレクションです。
VPageBreaksコレクション	印刷領域での垂直な改ページを表すVPageBreakオブジェクトのコレクションです。

プロパティ名	内容
Application	オブジェクトを返すプロパティです。
Count	コレクションに含まれる要素の数を返します。
Creator	指定されたオブジェクトを作成したアプリケーションを32ビットの整数値で返します。
HPageBreaks	シートの水平な改ページを表すHPageBreaksコレクションを返します。
Item	コレクションから単一のオブジェクトを返します。
Parent	オブジェクトを返すプロパティです。
Visible	オブジェクトを表示するか、非表示にするかを設定します。
VPageBreaks	シートの垂直な改ページを表すVPageBreaksコレクションを返します。

メソッド名	内容
Add	指定した新しいオブジェクトを作成します。
Copy	指定の範囲またはオブジェクトをクリップボードにコピーします。
Delete	オブジェクトを削除します。
FillAcrossSheets	指定されたセル範囲をコレクション内のほかのすべてのワークシートの同じ領域にコピーします。
Move	シートをブック内のほかの場所に移動します。
PrintOut	オブジェクトを印刷します。
PrintPreview	オブジェクトの印刷プレビュー(印刷時のイメージ)を表示します。
Select	オブジェクトを選択します。