Excelシートの印刷

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こちらでは、SheetオブジェクトPrintOutメソッドを利用して、Excelの指定したシートを印刷する方法について解説しています。

メソッドとは、オブジェクトを操作する命令文のことでオブジェクトの動作になります。 メソッドを利用するにはオブジェクト名とメソッド名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。

オブジェクト名.メソッド名

目次

はじめに

こちらでは、PrintOutメソッドを利用したExcelの指定したシートを印刷する方法について解説します。今回は、SheetsコレクションオブジェクトのPrintOutメソッドを利用しますが、PrintOutメソッドはSheetsコレクションオブジェクト以外でも利用されますので、どのオブジェクトで利用できるかも確認してください。

利用するメソッドについて

今回利用するメソッドは以下になります。

PrintOutメソッドとは

SheetsコレクションオブジェクトのPrintOutメソッド指定されたシートを印刷します。

Sheets("シート名").PrintOut 引数
Sheets(インデックス番号).PrintOut 引数

引数省略で指定したシートを印刷するサンプルコード

今回のVBAコードは引数省略でExcelの指定したシートを印刷するマクロになります。尚、今回指定する引数は省略しています。


Sub sample()

    Sheets("Sheet1").PrintOut

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

「Sheet1」シートを印刷します。

解説

sampleプロシージャSubステートメントに引数は設定されていません。Sheetsコレクションオブジェクトには「Sheet1」シートが設定されています。そして、「Sheet1」シートオブジェクトのPrintOutメソッドには、引数が省略されていますので、処理を実行すると「Sheet1」シートが通常の印刷設定で印刷されます。最後はEndステートメントを利用してsampleプロシージャを終了させます。

Sheetsコレクションオブジェクトは、「シート名」で設定しましたが「インデックス番号」でも設定ができます。以下は「インデックス番号」で設定した内容になりますので、参考にしてください。


Sub sample()

    Sheets(1).PrintOut

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

ページ番号を指定してシートを印刷するサンプルコード

今回のVBAコードはページ番号を指定してExcelの指定したシートを印刷するマクロになります。尚、今回は引数を指定しています。


Sub sample()

    Sheets("Sheet1").PrintOut From:=1, To:=3

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

1ページから3ページまで印刷します。

解説

SheetsコレクションオブジェクトのPrintOutには、引数Fromに「1」を引数Toに「3」を設定しています。引数Fromは、印刷を開始するページの番号引数Toは、印刷を終了するページの番号を設定になります。こちらの処理では、1ページから3ページまで印刷します。

また、こちらでは名前付き引数を使用して引数設定していますが、「,(カンマ)」区切りでの設定は以下のようになりますので、参考にしてください。


Sub sample()

    Sheets.Sheets("Sheet1").PrintOut 1, 3

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

印刷プレビューで確認してからシートを印刷するサンプルコード

今回のVBAコードは印刷プレビューで確認してからExcelの指定したシートを印刷するマクロになります。尚、今回は引数を指定しています。


Sub sample()

    Sheets("Sheet1").PrintOut Preview:=True

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

印刷をする前に印刷プレビューを実行してから「Sheet1」シートを印刷します。

エクセルVBAのPrintOutメソッドの結果1

解説

SheetsコレクションオブジェクトのPrintOutには、引数Previewに「True」を設定しています。引数Previewは、印刷をする前に印刷プレビューを実行するかの設定になります。こちらを「True」で設定することで印刷プレビューを実行してから「Sheet1」シートが印刷されます。

選択セル範囲を印刷するサンプルコード

今回のVBAコードは選択セル範囲を印刷するマクロになります。


Sub sample()

    Sheets("Sheet1").range("B2:D7").Select

    Selection.PrintOut Preview:=True

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

「B2~D7」セル範囲を印刷します。

エクセルVBAのPrintOutメソッドの結果2

解説

RangeオブジェクトSelectメソッドで「B2~D7」のセル範囲を選択しています。次にSelectionプロパティで選択しているセル範囲のオブジェクトに対してPrintOutの引数Previewに「True」を設定しています。これにより「B2~D7」のセル範囲だけを選択して印刷します。

まとめ

今回は、SheetコレクションオブジェクトのPrintOutメソッドを利用して、Excelの指定したシートを印刷にする方法について解説しました。次回は、エクセルVBAでExcelシートを保護する方法について解説します。

エクセルVBAの印刷設定一覧

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ExcelのVBAについてのQ&A掲示板

↑ExcelのVBA全般について分からない事があればこちらの掲示板よりご質問ください。

VBAのIE操作入門

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目次

VBAのステートメント

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したステートメントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのオブジェクト

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのプロパティ

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのプロパティをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのメソッド

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのメソッドをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのイベント

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのイベントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。