エクセルVBAのProtectメソッドでブックを保護する方法について解説しています。
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こちらでは、WorkbookオブジェクトのProtectメソッドを利用して、Excelの指定したシートを保護する方法について解説しています。
ブックの保護とはブック上で誤ってシートを削除されるのを防ぐなどの目的で利用されます。外部からの操作を許可しない場合はブックの保護を利用すると有効です。
メソッドとは、オブジェクトを操作する命令文のことでオブジェクトの動作になります。 メソッドを利用するにはオブジェクト名とメソッド名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。
オブジェクト名.メソッド名
こちらでは、Protectメソッドを利用したExcelの指定したブックを保護する方法について解説します。今回は、WorkbookオブジェクトのProtectメソッドを利用しますが、ProtectメソッドはWorkbookオブジェクト以外でも利用されますので、どのオブジェクトで利用できるかも確認してください。
また、ブックを保護すると非表示にしたシートに対して表示・移動・削除の設定や名前の変更などを様々な制限を行うことができますので覚えておきましょう。
WorkbookオブジェクトのProtectメソッドは指定されたシブックートを保護します。
今回のVBAコードはExcelの指定したシートを保護するマクロになります。
Sub sample()
Workbooks("Book1").Protect
End Sub
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
Workbooksコレクションオブジェクトにはワークブック「Book1」が設定されています。そして、「Book1」ワークブックオブジェクトのProtectメソッドには引数Structureに「True」が設定されています。引数Structureはブックの構造(各シートの相対位置)を保護する設定ですので、「True」を設定するとシートの移動やコピーができなくなります。
シートのコピーをさせたくない場合などは有効な方法ですので、合わせて覚えておきましょう。ただし、こちらはあくまでブックの保護になります。ブックの保護はしていませんので、ブックの保護と併せて利用しましょう。
sampleプロシージャのSubステートメントに引数は設定されていません。Workbookオブジェクトには「Book1」ブックが設定されています。そして、「Book1」ブックオブジェクトにProtectメソッドが設定されていますので、処理を実行すると「Book1」ブックが保護されます。最後はEndステートメントを利用してsampleプロシージャを終了させます。
ブックが保護される実行結果のようにシートの移動やコピーなどが一切できなくなりますが、手動で解除することもできます。解除する場合は、以下のように「ツール」→「保護」→「ブック保護の解除」をクリックするとブックの保護が解除されます。
今回は、ブックの保護の行っただけですので、シート自体の保護はしておりません。ですので、シートの移動やコピーができなくてもシート内の修正やコピーはできますので、そちらも制御したい場合は、シートの保護も併せて行いましょう。
今回のVBAコードはExcelの指定したブックをパスワードを掛けて保護するマクロになります。
Sub sample()
Workbooks("Book1").Protect Password:="vbaie"
End Sub
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
「Book1」ブックが保護されます。手動で解除しようとすると以下のようにパスワードを要求されます。
Protectメソッドには名前付き引数で引数Passwordにパスワードの「vbaie」が設定されています。
これにより、手動でブック保護の解除をしようとした場合にパスワードを要求することができます。ブックの保護を解除されたくない場合はパスワードを設定するようにしましょう。
また、こちらでは名前付き引数を使用して引数設定していますが、以下のように名前付き引数をつけなくても設定できます。
Sub sample()
Workbooks("Book1").Protect "vbaie"
End Sub
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
今回は、WorkbookオブジェクトとWorkbooksコレクションオブジェクトのProtectメソッドを利用して、Excelの指定したブックを保護する方法について解説しました。次回は、エクセルVBAのワークシート操作について解説します。
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