Excelシートのコピー

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こちらでは、SheetsコレクションオブジェクトCopyメソッドを利用して、Excelの指定したワークシートを指定位置にコピーする方法について解説しています。

メソッドとは、オブジェクトを操作する命令文のことでオブジェクトの動作になります。 メソッドを利用するにはオブジェクト名とメソッド名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。

オブジェクト名.メソッド名

目次

はじめに

こちらでは、Copyメソッドを利用したExcelの指定したワークシートを指定位置にコピーする方法について解説します。

利用するメソッドについて

今回利用するメソッドは以下になります。

Copyメソッドとは

SheetsコレクションオブジェクトのCopyメソッド指定したシートをブック内または他のブックへコピーします。

Sheets("シート名").Copy(Before, After)
Sheets(インデックス番号).Copy(Before, After)

引数省略で指定したワークシートを指定位置にコピーするサンプルコード

今回のVBAコードはExcelの指定したワークシートを指定位置にコピーするマクロになります。尚、今回指定する引数は省略しています。


Sub sample()

    Workbooks("Book1").Sheets("★対象").Copy

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

新しいワークブック「Book3」に指定した「★対象」シートがコピーされます。

エクセルVBAのCopyメソッドの結果1

解説

sampleプロシージャSubステートメントに引数は設定されていません。SheetsコレクションオブジェクトのCopyメソッドには、引数を省略して処理しています。引数を省略した場合は、新しいワークブックが新規で作成され、そのブック内にシートがコピーされますので、今回は、新しいワークブック「Book3」に「★対象」シートがコピーされました。そして、最後はEndステートメントを利用してsampleプロシージャを終了させます。

引数Beforeで指定したワークシートを指定位置にコピーするサンプルコード

今回のVBAコードは引数Beforeを設定してExcelの指定したワークシートを指定位置にコピーするマクロになります。尚、今回は引数を指定しています。


Sub sample()

    Workbooks("Book1").Sheets("★対象").Copy Before:=Workbooks("Book2").Sheets("Sheet2")

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

ワークブック「Book2」の「Sheet2」シートの直前に指定した「★対象」シートをコピーします。

エクセルVBAのCopyメソッドの結果2

解説

SheetsコレクションオブジェクトのCopyメソッドには、引数Beforeに「Workbooks("Book2").Sheets("Sheet2")」を設定しています。引数Beforeは、コピーシートを特定のシートの直前の位置に挿入しますので、こちらでは、Workbooks("Book2")の「Sheet2」シートの直前に「★対象」シートがコピーされます。尚、引数Beforeを指定した場合は、引数Afterを指定することはできません

引数Afterで指定したワークシートを指定位置にコピーするサンプルコード

今回のVBAコードは引数Afterを設定してExcelの指定したワークシートを指定位置にコピーするマクロになります。尚、今回は引数を指定しています。


Sub sample()

    Workbooks("Book1").Sheets("★対象").Copy After:=Workbooks("Book2").Sheets("Sheet2")

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

ワークブック「Book2」の「Sheet2」シートの直後に指定した「★対象」シートをコピーします。

エクセルVBAのCopyメソッドの結果3

解説

SheetsコレクションオブジェクトのCopyメソッドには、引数Afterに「Workbooks("Book2").Sheets("Sheet2")」を設定しています。引数Afterは、コピーしたシートを特定のシートの直後の位置に挿入しますので、こちらでは、Workbooks("Book2")の「Sheet2」シートの直後に「★対象」シートがコピーされます。尚、引数Afterを指定した場合は、引数Beforeを指定することはできません

また、こちらでは名前付き引数を使用して引数設定していますが、「,(カンマ)」区切りでの設定は以下のようになりますので、参考にしてください。


Sub sample()

    Workbooks("Book1").Sheets("★対象").Copy , Workbooks("Book2").Sheets("Sheet2")

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

同じワークブック内で指定したワークシートを指定位置にコピーするサンプルコード

今回のVBAコードはExcelの同じワークブック内で指定したワークシートを指定位置にコピーするするマクロになります。尚、今回は引数を指定しています。


Sub sample()

    Sheets("★対象").Copy Sheets("Sheet2")

End Sub

※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。

実行結果

同じブック内の「Sheet2」シートの直前に指定した「★対象」シートをコピーします。

エクセルVBAのCopyメソッドの結果4

解説

SheetsコレクションオブジェクトのCopyメソッドの引数には、「Sheets("Sheet2")」を設定しています。こちらの引数は名前付き引数を利用していないので、最初の引数である引数Beforeに設定されています。引数Beforeは、コピーしたシートを特定のシートの直前の位置に挿入しますので、こちらでは、同じワークブック内の「Sheet2」シートの直前に「★対象」をコピーします。ただし、同じ名前のワークシート名は作成できませんので、語尾に連番を付けた名前でコピーされます。このように同じワークブック内でのコピーも可能ですので、覚えておきましょう。

まとめ

今回は、SheetsコレクションオブジェクトのCopyメソッドを利用して、Excelの指定したワークシートを指定位置にコピーする方法について解説しました。今回の引数は一方を設定すると他の引数を設定できない特殊なメソッドですので、利用する際には注意してください。次回は、エクセルVBAでExcelシートを表示・非表示にする方法について解説します。

エクセルVBAのワークシート操作一覧

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目次

VBAのステートメント

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したステートメントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのオブジェクト

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのプロパティ

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのプロパティをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのメソッド

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのメソッドをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。

VBAのイベント

こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのイベントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。