VBAのプロシージャの適用範囲(スコープ)について解説しています。
<< Propertyプロシージャとは :前の記事
前回は、Propertyプロシージャについて詳しく解説しました。今回は、プロシージャの適用範囲(スコープ)について解説します。
プロシージャには適用範囲があります。適用範囲を指定するにはユーザー定義型の範囲と同様にキーワード「Private」と「Public」を利用します。それでは、それぞれどのように処理されるか確認してみましょう。
Module1
Sub sample()
Dim n As Integer
n = 5
MsgBox "戻り値:" & addition(n)
End Sub
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
Module2
Private Function addition(n As Integer) As Integer
addition = n + 10
End Function
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
Module1のsampleプロシージャを実行した結果です。
キーワードPrivateで宣言したプロシージャはモジュール内のみで有効となります。Module1のsampleプロシージャとModule2のadditionプロシージャは他のモジュール同士ですので、sampleプロシージャを実行するとコンパイルエラーで「コンパイルエラー:SubまたはFunctionが定義されていません。」と表示されます。
Module1
Sub sample()
Dim n As Integer
n = 5
MsgBox "戻り値:" & addition(n)
End Sub
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
Module2
Public Function addition(n As Integer) As Integer
addition = n + 10
End Function
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
Module1のsampleプロシージャを実行した結果です。
キーワードPublicで宣言したプロシージャはすべてのモジュール内で有効となります。ですので、Module1のsampleプロシージャを実行してもコンパイルエラーとならず、実行結果のように表示されます。
尚、プロシージャの既定値はキーワードPublicですので、キーワードを記述しない場合は常にキーワードPublicが適用されます。
今回は、プロシージャの適用範囲(スコープ)について詳しく解説しました。ここまででプログラムの基本はマスターできたかと思います。次回は、プログラムの制御構文について解説します。
次の記事: プログラムの制御構文 >>
IEのデータ収集&自動操作のプログラミング本はこの1冊だけ!IEの起動やポップアップウィンドウ、表示を制御する基本的なコードはもちろん、テキストボックスやラジオボタン、表、ハイパーリンクなどのHTML部品を制御する方法など、自動操作に欠かせないノウハウを丁寧に解説。
ExcelのVBAについてのQ&A掲示板↑ExcelのVBA全般について分からない事があればこちらの掲示板よりご質問ください。
VBAのIE操作入門↑ExcelのVBAをマスターできたら、エクセルVBAのIE操作にも挑戦してみてください。
こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したステートメントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。
こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。
こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのプロパティをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。
こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのメソッドをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。
こちらでは、エクセルVBAの事例で利用したオブジェクトのイベントをまとめたものです。ExcelのVBAには様々な機能が用意されていますので一度ご確認ください。