エクセルVBAのIE(InternetExplorer)制御に利用したAutomationSecurityプロパティ
こちらでは、エクセルVBAのAutomationSecurityプロパティの解説になります。
プロパティとはオブジェクトの属性を指します。属性とは、そのオブジェクトの情報そのものです。プロパティはその値を取得したり、設定することもできます。プロパティを利用するにはオブジェクト名とプロパティ名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。
オブジェクト名.プロパティ名
また、プロパティを設定する場合は以下のように「=(イコール)」を記述し設定値を代入します。
オブジェクト名.プロパティ名 = 設定値
AutomationSecurityプロパティは、プログラムからファイルを開くときに使用するセキュリティ モードを表す MsoAutomationSecurity クラスの定数を設定します。このプロパティは、アプリケーションが起動したときに自動的に msoAutomationSecurityLow に設定されます。したがって、この既定値の設定に依存するソリューションの支障とならないように、プログラムからファイルを開いた後でこのプロパティを msoAutomationSecurityLow に戻すように注意する必要があります。また、悪意のある破壊行為を回避するために、このプロパティの設定はプログラムからファイルを開く直前と直後に行う必要があります。値の取得および設定が可能です。
expression.AutomationSecurity
expression 必ず指定します。対象となるオブジェクトへの参照を返すオブジェクト式を指定します。
ScreenUpdating プロパティを False に設定しても、警告メッセージに影響はなく、セキュリティ警告にも影響はありません。DisplayAlerts プロパティの設定は、セキュリティ警告には適用されません。たとえば、セキュリティ レベルが [中] のときに、ユーザーが DisplayAlerts プロパティを False に設定し、AutomationSecurity プロパティを msoAutomationSecurityByUI に設定した場合、マクロを実行するときにセキュリティ警告が表示されます。これによって、ファイルが正しく開けた場合にはセキュリティ警告は表示されますが、マクロでファイル オープン エラーをトラップすることも可能になります。
次の使用例は、現在の自動セキュリティ設定を調べ、マクロが無効になるように設定を変更し、[ファイルを開く] ダイアログ ボックスを表示し、選択された文書を開いた後、自動セキュリティを元の設定に戻します。
Sub Security()
Dim secAutomation As MsoAutomationSecurity
secAutomation = Application.AutomationSecurity
Application.AutomationSecurity = msoAutomationSecurityForceDisable
Application.FileDialog(msoFileDialogOpen).Show
Application.AutomationSecurity = secAutomation
End Sub
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