エクセルVBAのGoToステートメントについて解説しています。
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こちらでは、VBAのIE(InternetExplorer)操作に利用されたGoToステートメントの解説になります。GoToステートメントは、プロシージャ内の指定した行へジャンプさせるステートメントです。
また、ステートメントとは「命令文」と訳されるようにコンピュータに具体的な動作を指定する最小単位のプログラムです。主にマクロの挙動を制御する構文や文法を指します。通常は1行で完結する部分を指しますが、If~Thenなど複数行にまたがる部分を意味することもあります。
GoToステートメントは、プロシージャ内の指定した行へジャンプさせるフロー制御ステートメントです。
GoTo 行ラベル
処理
行ラベル:
処理
構文 | GoTo line | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
line | × | こちらは必須キーワードです。引数lineには、任意の行ラベルまたは行番号を指定します。 |
GoTo ステートメントの分岐先は、同じプロシージャ内だけで、他のプロシージャには分岐することはできませんのでご注意ください。
Sub sample()
MsgBox "1回目のメッセージボックスです。"
MsgBox "2回目のメッセージボックスです。"
GoTo label01
MsgBox "3回目のメッセージボックスです。"
MsgBox "4回目のメッセージボックスです。"
label01:
MsgBox "5回目のメッセージボックスです。"
End Sub
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
sampleのSubステートメントは引数設定はされていません。処理の内容を確認するとMsgBox関数でメッセージを順に表示させているだけですが、途中にGoToステートメントで「label01」の行ラベルを設定しています。これにより「label01:」まで処理をジャンプさせています。
通常の処理であれば5つのMsgBox関数の処理が実行されますが、GoToステートメントにより3つだけしか処理されていないのを確認してください。
GoTo ステートメントを多用するとプログラムの可読性が落ちバグが発生する可能性が高くなります。できる限り構造化された制御ステートメント(If~Then~Else文、For~Next文、Select Case文、Do~Loop文)を利用するようにしましょう。
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