エクセルVBAのResumeステートメントについて解説しています。
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こちらでは、VBAのIE(InternetExplorer)操作に利用されたResumeステートメントの解説になります。Resumeステートメントは、プロシージャ内の指定した行へジャンプさせるステートメントです。
また、ステートメントとは「命令文」と訳されるようにコンピュータに具体的な動作を指定する最小単位のプログラムです。主にマクロの挙動を制御する構文や文法を指します。通常は1行で完結する部分を指しますが、If~Thenなど複数行にまたがる部分を意味することもあります。
Resumeステートメントは、エラー処理ルーチンの終了後に、プログラムの実行を再開します。
On Error Resume Next
構文 | Resume [0] Resume Next Resume line | |
---|---|---|
ステートメント | 説明 | |
Resume [0] | エラー処理ルーチンと同じプロシージャ内でエラーが発生した場合、エラーの原因となったステートメントからプログラムの実行が再開されます。呼び出されたプロシージャ内でエラーが発生した場合、エラー処理ルーチンを含むプロシージャが最後に呼び出したステートメントからプログラムの実行が再開されます。 | |
Resume Next | エラー処理ルーチンと同じプロシージャ内でエラーが発生した場合、エラーの原因となったステートメントの次のステートメントからプログラムの実行が再開されます。呼び出されたプロシージャ内でエラーが発生した場合、エラー処理ルーチンを含むプロシージャが最後に呼び出したステートメントの次のステートメント、または On Error Resume Next ステートメントからプログラムの実行が再開されます。 | |
Resume line | 引数 line に指定した行からプログラムの実行が再開されます。引数 line は必ず指定します。引数 line には行ラベルまたは行番号を指定します。また、エラー処理ルーチンと同じプロシージャに指定する必要があります。 |
エラー処理ルーチン以外の場所で Resume ステートメントを使用すると、エラーが発生します。
Sub sample()
On Error Resume Next
Dim i As Integer
i = "VBA"
MsgBox "変数iは" & i & "です。"
End Sub
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
sampleのSubステートメントは引数設定はされていません。最初にOn Error Resume Nextステートメントを設定しています。エラーの発生が予測される処理の前に記述します。次にDimステートメントで変数iに整数型(Integer)を宣言しています。 次に変数i」に文字列の「VBA」が格納されていますが、変数iには整数しか格納できませんので、この時点で本来であれば実行時エラーが発生しますが、On Error Resume Nextステートメントによりエラーが発生した次の処理から実行再開します。
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