VBAのShowメソッド

こちらでは、エクセルVBAのShowメソッドの解説になります。

メソッドとは、オブジェクトを操作する命令文のことでオブジェクトの動作になります。メソッドを利用するにはオブジェクト名とメソッド名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。

オブジェクト名.メソッド名

Dialog オブジェクトのShowメソッド

Dialog オブジェクトのShowメソッドは、組み込みダイアログボックスを表示し、ユーザーによるデータ入力を待ちます。ブール型 (Boolean) の値を使用します。

キーワード	省略	説明
構文	expression.Show(Arg1, Arg2, Arg3, Arg4, Arg5, Arg6, Arg7, Arg8, Arg9, Arg10, Arg11, Arg12, Arg13, Arg14, Arg15, Arg16, Arg17, Arg18, Arg19, Arg20, Arg21, Arg22, Arg23, Arg24, Arg25, Arg26, Arg27, Arg28, Arg29, Arg30)
expression	×	必ず指定します。上のいずれかのオブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。arg1, arg2, ..., arg30 省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。組み込みダイアログボックスの場合にだけ指定できます。各オプションの初期値を指定します。詳細については、「解説」を参照してください。
Arg1～Arg30	●	省略可能です。バリアント型 (Variant) の値を使用します。

Range オブジェクト、または Scenario オブジェクトのShowメソッド

Range オブジェクト、または Scenario オブジェクトのShowメソッドはRange オブジェクトの場合、指定範囲が可視位置に来るようにアクティブウィンドウの内容をスクロールします。指定範囲には、アクティブなシートに含まれている単一セルを指定してください。Scenario オブジェクトの場合、シナリオの値をワークシートに挿入して、シナリオを表示します。影響されるセルは、シナリオを変化させるセルです。バリアント型 (Variant) の値を使用します。

キーワード	省略	説明
構文	expression.Show
expression	×	こちらは、必ず指定します。上のいずれかのオブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

CustomView オブジェクトのShowメソッド

CustomView オブジェクトのShowメソッドは、ユーザー設定のビューを表示します。

キーワード	省略	説明
構文	expression.Show(Rowcol, SeriesLabels, CategoryLabels, Replace, NewSeries)
expression	×	こちらは、必ず指定します。上のいずれかのオブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。

組み込みダイアログボックスの場合、このメソッドは、ユーザーが [OK] ボタンをクリックすると True を返し、[キャンセル] ボタンをクリックすると False を返します。

単独のダイアログボックスで多数のプロパティを同時に変更できます。たとえば、[セルの書式設定] ダイアログボックスでは、Font オブジェクトのすべてのプロパティを変更できます。

組み込みダイアログボックス (たとえば、[ファイルを開く] ダイアログボックス) で、引数 arg1, arg2, ..., arg30 を使って初期値を設定できます。設定する引数の詳細については、ここをクリックして、対応するダイアログボックス定数を参照してください。たとえば、[ファイルを開く] ダイアログボックスで指定する引数については、定数 xlDialogOpen を確認してください。組み込みダイアログボックスについての詳細は、Dialogs コレクションオブジェクトを参照してください。

使用例
次の使用例は、[ファイルを開く] ダイアログボックスを表示します。

Application.Dialogs(xlDialogOpen).Show