エクセルVBAのIE(InternetExplorer)制御に利用したCellsプロパティ
こちらでは、エクセルVBAのCellsプロパティの解説になります。
プロパティとはオブジェクトの属性を指します。属性とは、そのオブジェクトの情報そのものです。プロパティはその値を取得したり、設定することもできます。プロパティを利用するにはオブジェクト名とプロパティ名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。
オブジェクト名.プロパティ名
また、プロパティを設定する場合は以下のように「=(イコール)」を記述し設定値を代入します。
オブジェクト名.プロパティ名 = 設定値
Application オブジェクトのCellsプロパティは、アクティブ シートがワークシートのとき、そのワークシートにあるすべてのセル (Range オブジェクト) を返します。アクティブ シートがワークシートでないとき、このプロパティは失敗します。値の取得のみ可能です。
構文 | expression.Cells | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
expression | × | こちらは、必ず指定します。Application オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。 |
RangeオブジェクトのCellsプロパティは、指定した範囲のセル (Range オブジェクト) を返します。値の取得のみ可能です。
構文 | expression.Cells | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
expression | × | こちらは、必ず指定します。Range オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。 |
WorksheetオブジェクトのCellsプロパティは、ワークシートのすべてのセル (Range オブジェクト) を返します。値の取得のみ可能です。
構文 | expression.Cells | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
expression | × | こちらは、必ず指定します。Worksheet オブジェクトを返すオブジェクト式を指定します。 |
Item プロパティは、Range オブジェクトに対する既定のプロパティであるため、Cells の後に続けて行および列のインデックスを指定できます。Item プロパティの詳細ついては、Item プロパティおよび特定のコレクションでの使用例を参照してください。
このプロパティでオブジェクト修飾子を指定しないコードを使用すると、アクティブ シートのすべてのセルを表す Range オブジェクトが返されます。
使用例
次の使用例は、シート 1 のセル C5 のフォント サイズを 14 ポイントに設定します。
Worksheets("Sheet1").Cells(5, 3).Font.Size = 14
次の使用例は、シート 1 のセル 1 の数式をクリアします。
Worksheets("Sheet1").Cells(1).ClearContents
次の使用例は、シート 1 のすべてのセルのフォントを 8 ポイントの Arial に設定します。
With Worksheets("Sheet1").Cells.Font
.Name = "Arial"
.Size = 8
End With
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
次の使用例は、シート 1 のセル範囲 A1:J4 に対してループを行い、セルの値が 0.001 未満の場合は、値を 0 (ゼロ) に置き換えます。
For rwIndex = 1 to 4
For colIndex = 1 to 10
With Worksheets("Sheet1").Cells(rwIndex, colIndex)
If .Value < .001 Then .Value = 0
End With
Next colIndex
Next rwIndex
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
次の使用例は、シート 1 のセル範囲 A1:C5 の書式を斜体に設定します。
Worksheets("Sheet1").Activate
Range(Cells(1, 1), Cells(5, 3)).Font.Italic = True
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
次の使用例は、myRange という名前の列を調べて、セルの値が 1 つ上のセルの値と同じ場合は、重複するデータを持つセルの参照を表示します。
Set r = Range("myRange")
For n = 1 To r.Rows.Count
If r.Cells(n, 1) = r.Cells(n + 1, 1) Then
MsgBox r.Cells(n + 1, 1).Address & "とデータが重複します。"
End If
Next n
※ドラッグ(スワイプ)すると全体を確認できます。
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