エクセルVBAのIE(InternetExplorer)制御に利用したColumnsプロパティ
こちらでは、エクセルVBAのColumnsプロパティの解説になります。
プロパティとはオブジェクトの属性を指します。属性とは、そのオブジェクトの情報そのものです。プロパティはその値を取得したり、設定することもできます。プロパティを利用するにはオブジェクト名とプロパティ名の間に「.(ピリオド)」で結んで記述します。
オブジェクト名.プロパティ名
また、プロパティを設定する場合は以下のように「=(イコール)」を記述し設定値を代入します。
オブジェクト名.プロパティ名 = 設定値
Application オブジェクトのColumnsプロパティは、作業中のワークシートのすべての列を表す Range オブジェクトを返します。作業中のドキュメントがワークシートではない場合、Columns プロパティは失敗します。値の取得のみ可能です。
構文 | expression.Columns | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
expression | × | こちらは、必ず指定します。対象となるオブジェクトへの参照を返すオブジェクト式を指定します。 |
Range オブジェクトのColumnsプロパティは、指定されたセル範囲の列を表す Range オブジェクトを返します。値の取得のみ可能です。
構文 | expression.Columns | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
expression | × | こちらは、必ず指定します。対象となるオブジェクトへの参照を返すオブジェクト式を指定します。 |
WorkSheet オブジェクトのColumnsプロパティは、指定されたワークシートのすべての列を表す Rangeオブジェクトを返します。値の取得のみ可能です。
構文 | expression.Columns | |
---|---|---|
キーワード | 省略 | 説明 |
expression | × | こちらは、必ず指定します。対象となるオブジェクトへの参照を返すオブジェクト式を指定します。 |
このプロパティでは、オブジェクト修飾子を指定せずに、ActiveSheet.Columns と指定しても同じ動作を表します。
複数のセル範囲を含む Range オブジェクトに対して Columns プロパティを使用すると、選択範囲の中で最初に選択した領域の列が返されます。たとえば、Range オブジェクトで A1:B2 および C3:D4 の 2 つのセル範囲が含まれているとき、Selection.Columns.Count を実行すると 4 ではなく 2 が返されます。複数のセル範囲を選択している可能性があるときは、このプロパティを使用する前に Areas.Count を実行し、範囲が複数選択であるかどうかを確認します。複数選択の場合は、使用例の 3 番目のようにセル範囲の領域ごとにループします。使用例
次の使用例は、シート 1 の列 1 (列 A) のフォントを太字に設定します。
Worksheets("Sheet1").Columns(1).Font.Bold = True
次の使用例は、"myRange" という名前のセル範囲にある列 1 のすべてのセルの値を 0 に設定します。
Range("myRange").Columns(1).Value = 0
次の使用例は、シート 1 で選択されているセル範囲の列数を表示します。複数の領域が選択されている場合は、領域ごとにループします。
Worksheets("Sheet1").Activate
areaCount = Selection.Areas.Count
If areaCount <= 1 Then
MsgBox "選択されているのは " & _
Selection.Columns.Count & " 列です。"
Else
For i = 1 To areaCount
MsgBox "領域" & i & " で選択されているのは" & _
Selection.Areas(i).Columns.Count & " 列です。"
Next i
End If
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